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第06回トーナメント:予選① No.4665 【スタンド名】 ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ 【本体】 波溜 流渦(ナミダメ ルカ) 【能力】 異常な程よく切れる糸を指から発射する オリスタ図鑑 No.4665 No.4317 【スタンド名】 リアーナ 【本体】 阪奈 李(ハンナ スモモ) 【能力】 触れたものを「不発」させる オリスタ図鑑 No.4317 ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ vs リアーナ 【STAGE:イルミネーションの残る商店街】◆t0O3R2cBro ★★★ 勝者 ★★★ No.4317 【スタンド名】 リアーナ 【本体】 阪奈 李(ハンナ スモモ) 【能力】 触れたものを「不発」させる オリスタ図鑑 No.4317 < 第06回:予選② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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第一章「撒き餌」 2010年1月9日土曜 午前9時 Y県S市内 寒空の下、白い息を吐きながら俺と兄貴と妹は歩く。 俺たちが向かっているのは老舗の旅館である。 去年テレビ番組で紹介されてから半年間は予約客が絶えなかったほどだ。 今は当時ほどではないが、親切丁寧な接客に、窓から見える眺めのいい景色、効能たっぷり温泉、そして美味しい料理で固定客をゲットしたと言えるだろう。 妹がずっと前から行こう行こうとせがんでいたが、結局兄貴の都合で正月明けまで先送り。 三連休がある9日~11日の間に行くことになった。車で1時間半とそれなりの遠出。 兄貴と妹が並んで歩き、俺はその後ろを行く。 妹は兄貴によく懐いており、いつもべったりである。 背が高く、外国人のように目鼻立ちのいい青年がうちの兄貴、有嶋秀彦。 俺と違って頭が良くて大学に行ってないにも関わらず大手企業に就職した自慢の兄貴だ。 頭も顔も良くて、スポーツをさせれば大活躍…天はニ物を与えないなんて嘘だなと俺は悟っている。 そして、この黒髪で髪留めをしておでこを出しているのが妹、有嶋智恵。 元気がウリのJCである。それなりにモテるようで悔しいがかわいいと思う。 部活動に勤しんでいるので色恋沙汰にはあまり興味がないようで、好きな人は?と聞かれると「ヒデ兄」と答えるわが妹。 変な勘違いをされそうだから出来ればやめて欲しいものだが。 「う~寒いよ~!」 妹はそう言って兄貴の服の中に手を突っ込む。 「コラ!冷たいじゃねーか!」 本気で冷たかったのかキレる兄貴。 「ヒデ兄の中あったかいなり~」 怒られても何のその。妹は服の中をまさぐりだす。 「んっ…ああっ…」 ちょっ兄貴!急に喘ぎだすのはやめてくれ。そして誰得だよ…。 「それそれ~!!」 妹は手をズボンの中に突っ込もうとする。 「ってやめんか!」 兄貴はたまらず妹の頭をコツンとげんこつするのだった。 いつもこんなやりとりを見せられるこちらの立場を考えてもらいたいものだ。 そうこうしてる間に旅館へ到着。 「ここが織星荘ね…なかなか雰囲気あるじゃない」 この旅行を提案した妹はこの由緒ありそうな旅館を目の当たりにしてご満悦な様子。 「織星と書いてオリスタだっけか…」 DQNネームを彷彿させる名前に俺はちょっとげんなりする。 「織姫と彦星みたいで素敵じゃん」 妹のセンスと俺のセンスは全く噛みあわないなとつくづく思う。 オリスタは無いだろオリスタは。 「おい、二人とも早く中へ入ろうぜ…誰かさんのせいで体が冷えちまったよ」 「む~~」 頬を膨らませながらタタタと兄貴の元へ駆けつける妹。 ガラガラガラと戸を開けて中へ入る。 年数は経っているが手入れが行き届いていて、居心地の良さそうな旅館だった。 旅館の女将がいらっしゃいませ、と言い頭を下げた。 兄貴は入り口のすぐ側にあった受付へ行って名前と住所を記入して、仲居さんに客室まで案内された。 「松の間」だってさ…捻りがないね。 かといって「このざ間」とか「宝のや間」とかダジャレでつけられても寒いが。 軟らかい畳の匂いがする和室。窓からは綺麗な景色が一望出来る。 ごく普通の旅館といった感じだが、人生で数えるほどしか行ったことがない俺たちにとっては物珍しいとも言える。 妹は嬉々としてはしゃいでいた。 とりあえず畳に腰を落とし、座卓の上にあった電気ポットで茶葉を入れた急須に湯を注ぐ。 三人分の湯のみにお茶をついで渡す。誰かが決めたわけではないがこういう役割は自然と自分がするようになった。 「ぷはぁ~美味いですなぁ」 妹は一気飲みして、おかわり!と湯のみを俺に差し出した。お茶の美味さに破顔する。 確かにうちで飲む安い茶葉とは比べ物にならないほどいい茶葉ってのは俺でも感じられた。 お茶をついで渡すと今度はじっくりと味わうように飲んでいた。 旅館に来たからと言って何をするわけでもないのでテレビをつけてみる。 ブラウン管に映し出されたのはニュース報道。七三分けの男性アナウンサーが読み上げる。 『きょう午前、Y県U市の路上で10代の女性が死亡しているのが見つかりました。 現場の 状況などから警視庁は殺人事件とみて特別捜査本部を設置して捜査しています。 きょう午前4時50分ごろ、U市楠町の路地裏で女性が死亡しているのを新聞配達員の男性が見つけました。 警視庁捜査一課によりますと女性はS市の丹波中学校に通う神宮慧子(14)で、路地裏にポリ袋に入れられた状態で置かれていたということです。 神宮さんは死後1日程度とみられ、顔から下の損壊が酷く、内臓が破裂しており、全身の骨が複雑骨折していたということです。 3日前から行方不明になっており、家族から捜索願が出されていました。 警視庁は神宮さんが何者かに殺害されたとみて特別捜査本部を設置して捜査しています。』 朝から胸糞が悪い。これが同じ人間の所業なのだろうか? しかし、最近は凶悪な事件が相次いでるな…。世も末だ。 犯罪が異常性を増しているせいで並の事件ではマスコミもまともに扱わなくなってきたのだ。 最近人気の事件は「全身剥ぎ剥ぎ殺人事件」や「クラスメイト30人大虐殺事件」などである。 前者は全身の皮膚や爪を剥ぐという聞いただけでも痛みが生じそうな事件である。マジで怖い。 後者はT県の田舎の学校で起きたもので、2年3組の男子によってクラスメイト全員が皆殺しにされた事件。 たったの10分間で武器も使わず行われた犯行なので、一体どうやって短時間で全員を殺したのかという謎が議論を盛り上げている。 そんな議論は不謹慎極まりないのでやめてくれ。 ふと兄貴の方へ目を向けると神妙な面持ちでテレビを見つめていた。 「兄貴どうかした?」 「……」 返事が無い。 「兄貴?」 「えっ…あ、何だ?」 「真剣に見てたから…何か思うことでもあるの?」 「あ、いや…別に…何でも…ないよ」 妙に歯切れの悪い返事。こういう時は決まって何か隠し事をしている。 だが、詮索するのも無粋なので話を切り上げることにした。 お茶を飲みつくした妹はバタバタと脚を畳に叩きつけて騒ぎ始める。 「お腹空いたよーご飯食べに行こーよー」 子供かお前は。 しかし、俺も腹が減ってきた頃なので賛同しておく。 「俺も腹減ったわ。飯食いに行こうぜ兄貴」 「そういえば何も食わずに来たっけ。じゃあ一階の食堂行くか」 食堂へ到着。それなりに広い場所だ。 まばらだが5,6人の客が座って料理を食べている。 「よっこらせがーる」 どすんと音を立てて深々と椅子に腰をおろす。 「さて…何食うよお前ら」 メニューが書かれた紙を差し出して兄貴が問いかける。 そりゃもちろん… 「ラーメン!」 俺は声を大にしてその料理の名称を発する。 「あたしはカニがいいな!」 妹はカニをご所望。昔からカニには目が無かったっけな。 「お前らは郷土料理とかを食べる気は無いのか…じゃあ俺は天丼っと」 それぞれがどこでも食べれそうな物を頼んで料理が来るのを待つ。 ふと隣の席に座っていた男が話しかけてきた。小太りの中年男だ。 「ねぇ~!お嬢ちゃんかわいいねェ~~~どっから来たのォ?」 「えっ?あたし?」 「他に誰がいるっての~?君タチは一体どーゆう関係なの?」 「えっと…家族…ですけど…」 「え~そうなんだァ!?お父さんとお母さんはどうしたのか?」 「……」 「あっめんごめんご!おっちゃん気ィ利かなくてごめんねごめんねー!」 「……」 俺は男の口調に怒りが立ち込めてくる。横に目をやると兄貴の表情が人外を想像させるものに変化していく。 「ちょっとおっちゃんと2人で話したいなーなんてッ!ダメかな?ダメかな?」 「いや…その…ちょっと…」 「君みたいな中学生くらいの女の子が一番好みなんだわ~」 男は執拗に妹に話しかけ続ける。やれやれ、今日は血を見るかな。 「何でも奢ってあげるからッ!ねッ?ねッ?」 「……」 「こんなに頼んでるのに無視するなんて酷いよね!?」 小汚い手はすっと伸びて妹の腕を掴み自分の方へと引き寄せようとする。 「いやッ!やめてくださいッ!」 「後でお金あげるからッ!ちょっと!ちょっとでいいから触ら…」 ドゴォォオッ 男の体は派手に吹っ飛んで向かいの椅子にぶつかる。 俺らは誰も席を立ってないし、指一つ動かしていない。 「あばばばばば……一体何が起きやがったんでェ……」 「こっちへ『移動』しろ」 「うおああああああああああ」 兄貴がそう言うと男の体は兄貴のほうへ引っ張られて手前で急停止する。 「はぁ…はぁ…何なんだよこりゃァ!!ちくしょォ!!」 「そりゃこっちのセリフな。警察に突き出されるか今から俺に殴られるか…どっちか選びなッ!」 「うひ…!?な…なひ…を…」 「まあ…お前の返事なんかはなっから聞いちゃいねーけどな。どっちにせよ…殴るッ!!」 兄貴の体から人の形をした塊が飛び出し、男の前に立ちはだかる。 そいつのことを俺たちは『スタンド』と呼んでいる。 何故、そう呼ばれているのかは分からないが父親があの事件の日にこの超能力のことをそう呼んでたから俺らもそう呼ぶことにしている。 「傍に立つ (Stand by me)」から由来してるんじゃないかなって兄貴は推測しているが本当のところは分からない。 この人知を超えた超能力は人の形をなしているが人ではなく、普通の人間では見ることは出来無い。 だからこのおっさんも見えてはいないだろう。このスタンドを見ることが出来るのは同じくスタンドを扱うものだけ。 俺と妹はあの事件の日以来このスタンドが発現してしまったので兄貴のスタンドを見ることが出来る。 このスタンドの名前は『ステイアウェイ』 「触れたものに平面状の『矢印』を張り付ける」能力だ。 「ひィィィ…逃げろォォォーーーー!!!」 兄貴ばっかり活躍してもらうと主人公の俺が涙目になってしまうので俺も出しちゃいますよ。ええ。 「どうぞご自由に逃げてくれよ」 逃げれるもんならな。俺のスタンド『U2』が男の動きを止める。 「ぬぁ…ぬぁんだァァァこるェェェーーー!!?体が…重いィィィーーーー!!!」 そう、『U2』の能力は「触れた物質の重さを変えられる」というもの。 限りなく0にすることからロードローター並の重さ(約15t相当)にすることが出来るのだ。 ま、相手が生物なら生命維持に支障をきたさないけどね。 「さすが俺の弟だ」 褒められると照れるやい。 『ステイアウェイ』は自身の腕に矢印を貼り付ける。 矢印を貼り付けるとどうなるかって?それは見てからのお楽しみ。 「覚悟はいいか?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ 「ヒィィィィィ!!」 「彼方まで吹っ飛びなッ!アロークロスッ!!」 『ステイアウェイ』のパンチが男の腹を捉える。 するとォー… 「ぶるぁああああああああああああああ」 派手に吹っ飛ぶ。 男は食堂を飛び出し、窓を突き破って外へと飛んで行った。 兄貴の『ステイアウェイ』の能力とは「運動エネルギーを生み出す『矢印』」である。 腕に貼りつければパンチの速度を上げることが出来るのだ。その結果がアレ。 「ゲス野郎には…終点なんて必要ないね…」 兄貴一仕事ご苦労様です。 「たーまやーっ!やっぱヒデ兄はあたしのことが大事だから守ってくれるんだねー」 妹は嬉々としながら兄貴の腕に抱きつく。 ええい、俺の兄貴を独り占めするんじゃない。いや、俺は抱きつかないけども。 「あーあ…やっちまった…加減が出来無いからな…窓割っちまった…修理代払ってくるわ」 全く律儀な。あの変態オヤジに払わせとけばいいんですよ。 変態オヤジと言えば…窓の外へ目を向ける。 「…あれ?あのおっさんいなくね?」 見間違いか?飛んで行ったと言ってもこの飛距離なら庭らへんにいるはずだが…。 窓の外をうかがっても男の姿は見当たらなかった。 あれだけ飛ばされてただで住むはずが無い…一体どこへ…。 ふと、『スタンド』の存在が脳裏によぎる。まさか…。 「まあいいじゃん?あんな奴の顔なんか二度と見たくないし」 まあそれもそうだな。妹の意見がもっともだった。 兄貴が戻って来たと同時にナイスタイミングで料理がやってきた。 さあ食おう。それ食おう。ラーメンから立ち昇る湯気が俺の食欲をそそる。 スルスルと麺を吸い上げて口の中に含む。ふむ、中々に美味だ。 麺は食堂を通り過ぎ、胃へ落とし込まれる。喉越しもいいね。 ラーメン屋でもないのにこれほど上等のラーメンを作れるとはやりおるのう。 気づいた頃には目の前の器に入っていた物は消失し、代わりに俺のスカスカだった胃袋が満たされた。 だが、こんなもんじゃ足りないね。兄貴殿、おかわりを要求します! 「お前一体何杯食えば気が済むんだ…?」 兄貴が心配そうな顔でこちらを伺う。心配なのは俺の胃袋か、財布か。どっちもか。 「ああ、ごめん…つい12杯も食べてしまったよ…」 米はそんなに食べれないけど麺類だといくらでも入っちゃうんだな、これが。 「お前の食いっぷりを見せられたせいでこっちは食欲失せちまったよ」 両手を広げてわざとらしく、肩を落とす兄貴。 「マジでごめんなさい。今から戻しますんでそれで勘弁して下さい!」 俺は器を持って吐き出す演技をする。 「バカたれ!」 ごつんとゲンコツを食らわされる。 ちょっと寒い気がするやり取りだがこれを10数年間やってきた俺たちにとってはこれが日常。 「……」 むしゃむしゃと黙々と我関せずにカニを貪る妹。 カニってのは人から言葉を奪う呪いをかけやがるのですね。 「美味そうだな…どれ、ちょっとそのカニを俺に…」 差し伸ばした俺の手はバシン!と弾かれる。地味に痛い。 ゴゴゴゴゴゴゴゴ 無言の圧力。カニに取り憑かれた妹は邪魔をするなと呼び掛ける。空気とかで。 わかりましたよ、食いませんよ。それはアナタの物です。 「食った食ったー!さ、部屋に戻りましょ!」 「オイシソウデシタネ…カニ」 「なによ!?そんなに食べたかったら頼めばよかったじゃない」 「……」 正論なので何も言い返すことが無かった。 呆然としたままの他の宿泊客を置き去りにして俺たちは二階の部屋へ戻ることにした。 「よっこらしょたろー」 別に腰が痛いワケでも無いが口癖になっているので座るときはついつい口に出してしまう。 「よっこら○○」の○○はその場の気分で決めている。適当。 「しょたろーって何?」 妹がすかさずツッコんできた。いつもは無視する癖に。 「え?…えーと、前世か何かで出会った尊敬する画家か何かじゃね?」 「ふーん」 口から出任せに言ってしまったが、あながち嘘と言い切れないような気もしてきた。 「あ、そうだ。ちょっとジャンプ買ってくるね」 妹はこの近場に早売りの穴場があることを知っているらしい。 腐女子などではなく生粋のジャンプ読者。ちなみに俺も兄貴も子供の頃から読み続けている。 元々はオヤジがジャンプ買っててそれに影響されて兄貴が読むようになったのだ。 ドラゴンボールやスラムダンクやピンクダークの話題で一日中話し続けることも可能さ。 「いってら。車には気をつけろよ」 「子供扱いしないでよ…ってか車に三回もはねられた祐介に言われたくないんだからね?」 「ごもっともでございます…」 ダンプカーにはねられても骨折した程度で生還してる悪運の強い俺。 兄貴が言うには俺は無意識のうちにスタンドを出して防いでいるそうだ。 「車には気を付けるんだぞ」 今度は兄貴。ってかそれさっき俺が言ったから。 「はーい」 笑顔で返事を返す。何か悔しい。そしてそれを狙って言う兄貴は底意地が悪い。 さっきラーメンを12杯も平らげた俺への仕打ちなのか。 兄貴の方へ向けるとまたあの顔をしていた。ここではない、どこかを見つめるかのような目。 何か気になることでもあるのだろうか…嫌な予感しかしないので聞かないけど。 すくっと立ち上がり、「トイレ行ってくるわ」と言って部屋から出て行った。 時計へ目をやる。針は11時59分を指していた。 テレビをつけると品の悪い顔をした島田某とダンディーな石坂某が司会を務める「開運!なんたら鑑定組」をやっていた。 他にめぼしい番組をやっていないので仕方なく見ることにする。 島田某のことは顔を見るのも嫌だがこの番組自体は別に嫌いでない。好きでもないが。 二十分足らずテレビをぼーっと眺めてると「ふぅ…」と声を漏らしながら兄貴が帰ってきた。 「えらい長かったじゃん」 「ん…ああ、ちょっと今回の敵は手強かったんだ」 「それはそれは…さぞかし大きい敵だったんでしょうね」 「大きいだけじゃない、めちゃくちゃ硬かったんだぜ…って何言わせてんの!」 えらいノリノリじゃないか。さっき心配したけど杞憂だったかな? それから1時間の間将棋やオセロで対戦をした。 結果は4戦4敗のぼろ負けである。それなりにボードゲームは強い自負があるが兄貴には全く歯が立たない。 素養は羽生氏並かそれ以上かもしれない。俺とたまにやる程度の経験しかなくてこれだけ強いのだから。 「そーいやあいつ帰ってくんの遅くない?」 この旅館の近くにジャンプを早売りしてる店があるのかは知らないが1時半近く経って帰ってこないのはおかしいだろう。 遠い場所なら車で連れてって貰うよう頼むはずなのだから。 「そうだな…ちょっと電話かけてみるか」 とぅおるるるるるるるるるるるるるるるるるるる… 「出ないな…」 「兄貴!俺ちょっと探してくるよ」 俺と兄貴は二階の窓から地面へ飛び降りる。スタンドを出して着地したので何とも無い。 「祐介、お前は南側を捜索してくれ。俺は北側を捜索してみる。 何かあれば俺の携帯にかけろ!じゃあ1時間後に旅館の玄関口で落ち合おう」 クソッ!嫌な胸騒ぎがしやがる。寝付けなかった9年前のあの日の夜を思い出してしまう。 頼むから無事でいてくれよ妹! To Be Continued...
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何時の頃からか、一つのうわさが広まった。「パッショーネは食人鬼を飼っている」という噂だ。 曰く、「それは一国の首都を一夜にして喰らい尽くした」 曰く、「金に飽かせて護衛を集めた麻薬王が、髪の毛一本残さずこの世から消された」 曰く、「北欧を支配するギャングのボスが、この世の物ならぬ光景を見たかのような凄惨な形相の首だけ残して捕食された」 荒唐無稽な都市伝説もいいところであり、本気で信じる者は少なかったが、実のところ噂を裏付けるような事実は存在している。 そして、この夜噂に新たな1ページが付け加えられる。 ピル・ゲイツは世界的な大企業の会長であり、裏社会を支配する大親分であった。つい数か月ほど前までは。 彼は、最強と自負する己のスタンド『ウィンドーズ・レクイエム』の力を以てしてなお長い時間をかけてやっと築いた地位も失ってしまえばあっけなかった。 初めは、ほんの些細な野心であった。「パッショーネを傘下に収めたい」、そう考えるのも彼の力量からしてみれば自然な話であった。 しかし、計画を立てた翌日から、すべてが狂い始めた。 1日目。何者かによって会社の幹部が惨殺された。部下に犯人捜しを任せただけで、自身は何一つ動かなかった。 3日目。ゴルフ場に出向いている間に、自宅が爆破された。警備システムと選りすぐりのスタンド使いによって万全だったセキュリティだったはずなのに。 ありえない事態に激怒した。 一週間目。会社のコンピューターが外部から操られて誤作動を起こした。修復しようとした技術者は、機械から伸びたコード状のスタンドによって縊り殺された。 一月目。社員が皆殺しにされ、会社が倒産した。頼みのイルカ君は、そもそも敵の存在を認識してさえいなかった。 三月目。裏の部下が一人一人殺されていった。F3を何度連打しても、犯人の検索は出来なかった。 七月目。組織が遂に瓦解した。気も狂わんばかりになった彼は、落ち着きを取り戻そうと、なじみの娼婦を呼んだ。 そして、現在に至る。 気が付いた時、己の腰はすでに女の腰と一体化していた。女は、うっすらと笑いながら手刀で自身の首を刎ねた。腹部から見知らぬ女の顔が生えた。背後にはコートで醜くだぶついた肉体を包んだスタンドが発現していた。 「ふふ、初めまして。ここ数か月精一杯サービスしてあげたけど、楽しかったかしら?」 転がった生首には眼もくれず、女は妖艶な笑みを浮かべた。が、目は笑っていない。狂っていた。 「な、なんだ貴様は!」 我ながら間の抜けた問いだ、と彼は思ったが仕方がないかもしれない。なじみの女が、いきなり別の女に変わり、更にそれと自身が一体化しつつあるなんて状況で平静でいられるはずもなかった。 「私? 私は、そうね……誰でもいいじゃない。『食人鬼』って通り名が広がりすぎた所為か、それとも他者を取り込みすぎた所為か、最近自分という存在すらあやふやなのよね。心臓は昔の男、右腕はローマを根城にしていたギャングのボス、右目は、誰だったかな? まあいいわ、どうでもいいことだもの。で、足首は、今日はどこかの歌手のを取り付けてたはずよね。彼方此方の部位を日替わりで取り換えてるから時々訳が分からなくなってしまうわ。今回は、あなたに近づくためにこの子の首を借りたけど、どうも馴染まないから厭ね。個性の強い子はこれだから困るのよ」 彼女の言葉に、男はゾクりと背筋が震えるのを感じた。『食人鬼』の噂は、ゲイツも耳にしていた。あまりに荒唐無稽なので、聞いた時には笑い飛ばしたものだが、真実に直面した今では笑うなどとてもできたものではない。殺される、この女を殺さぬ限り自分が殺される! 気づいた時にはスタンドを発現させていた。 「『ウィンドーズ・レクイエム』ッ、シフト&デリィィィィィィィーーーーーーーーーーーーーートッ!」 存在を消滅させる必殺の一押し、だがそれは押されることはない。いや、指すら動いていなかった。よく見てみたら、自身のスタンドは半ば相手のスタンドに飲まれていた。ありえない出来事に思考が停止したゲイツの耳朶に、女は朱唇を寄せ、 「おバカさんねぇ、あなたと私はもう一体化しつつあるのよ。あなたのスタンドはもう私のスタンドの一部なの。どうにかできるわけないでしょ? 説明も済んだし、それじゃあね。晩餐になってもらわなきゃ」 囁いた直後女の肉体が薄い膜状に伸びてゲイツの全身を包んだ。その表面にはいつしか鋭い牙が生えており、そして、 「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっ!」 絶叫は咀嚼音にかき消された。 本体名―ピル・ゲイツ(ビル・ゲイツに非ず) スタンド名―ウィンドーズ・レクイエム(ジョルナータの夕食として生のまま美味しく食べられ死亡) 翌日のことである。女は、ネアポリスにいた。彼女の目の前に、二人の男が座っていた。 「ボス、対象は始末いたしました」 妖艶な笑みを浮かべて成果を報告する女に、『パッショーネ』のボスと参謀は軽くうなずいてみせたが、両者の眉には濃い憂慮の色が表れている。 「ボス、どうなさいました?」 「……ジョルナータ、君が数ヶ月出ている間に、幹部が数人殺られました。警戒を強めてなお被害が出ています。一昨日はサーレーが殺られ、昨日はドンナが襲われました。幸い、命は取り留めましたが、重傷です。彼の心臓が常人より右寄りでなければ、死者が一人増えていたことでしょう」 ボスの声には幽かな怒りが滲んでいた。当たり前だ、幹部格が連続して殺されるということは、組織の看板に、ひいてはボスの顔に泥を塗ることを意味している。幹部を殺されて何もできないようなギャングは、いつしかシノギさえうまくいかなくなってしまうのだ。 「へぇ……、それは聞き捨てなりませんね。どうです、私に調査をお任せ願えませんか? 必ずケリをつけてみせますが」 ジョルナータの口ぶりにも変化が見られた。先ほどまでの平板な話し方に変わって、おもちゃを見つけた子供のように楽しげな声に変わっていた。ローマでの一件の後、ボスの手によって組織における「最終手段」としての役割を与えられてから彼女はこういう声を出すようになった。人を殺すこと以外に愉悦を見いだせなくなった女の声だ。 それにまぎれもない嫌悪を感じながら、幹部が封筒を取り出し、 「ドンナのやつにいわせりゃ、相手はまるで『時間を加速させた』かのような速度で襲いかかってきたそうだ。奴の動体視力でさえ、一発ぶち込んでやるだけでやっとだったらしい。今回の敵を甘く見るんじゃねぇぞ。 ほれ、そいつがこの件を解決するために編成されたチームの資料だ。おめーが指揮するんだから、きっちり確認するんだな。……っと、忘れるとこだったぜ。サーレーの娘が、親父の仇をとるとかでニホンから来てやがる。なるべく関わらせたくはねぇが、一応調べておくんだな」 投げ渡された封筒を手に、ジョルナータはうっすらと笑った。まるで、余計なお世話と言いたげな表情を残し、彼女は身を翻す。その背中が見えなくなってやっと参謀はホッと息を吐いた。 「行ったか……。あのゲス女、あんまり使いたくぁねぇんだがな」 「しかし、このような場合何よりも頼りになるのは事実です。少なくとも、必要でない限りは民間人を巻き込みはしませんしね」 「必要だったら、ローマの人間全部喰らって恥じねぇけどな」 その一月の後のことである。彼女に死が訪れたのは。 彼女と、そのチームは遂に幹部を連続で殺害した男の正体を割り出し、追い詰めるのに成功した。しかし、男のスタンド『アメイジング・グレイス』の能力は彼女らの想像を絶していた。「時の支流を生み出して操る」能力による超機動は、受けた傷を巻き戻す治癒力は、個人の時を止める力は、次々と歴戦のギャングたちを屠っていく。そして、その魔手はジョルナータにまで及んだ。 彼女は、時の流れの外から男に襲いかかった。これまでのいかなるスタンドすら対抗することのできなかった彼女だけの世界へと、男を引きずり込んで対処する。その目的は半ば成功し、半ば失敗した。敵の能力は『時の支流を操る』ことである、それを時の本流の外に引きずり出すということは、畢竟『時の流れの外に時を持ち込む』ことに他ならない――! 「終わりだ、ジョルナータ・ジョイエッロォッ!」 『アメイジング・グレイス』の拳が、ジョルナータの頭を襲った。確かに、彼女は体の別の部位から臓器を作り出すことはできる。しかし、それはあくまでも別の臓器である。同じ臓器は作れない。そして、オリジナルのものを失ってしまえば取り返しのつかない臓器が一つだけ存在した。脳である。それを、男は理解していた。 加速した拳が、ジョルナータの頭部を砕く、砕く、また砕く。脳がすり潰され、えぐられ、まき散らされる。脳組織が完全に破壊されゆく中、彼女は自身の意識が、自我が失われていくのを知った。男の攻撃を受けた瞬間、苦痛のあまり思わず能力を解除してしまったのだ。時の流れの中にいる限り、彼女は死を免れえない。 (そう……、死ぬのね。いいわ、文句が言えるような人間ではないのだから) 静かな諦めが残る意識を包み込もうとしたその時、彼女の瞳にある姿が映った。それは、やむなく任務に加えることになった少女の姿。 「父の仇を討ちたい!」 ひたむきだった声が耳に蘇る。真摯に頼み込んだ姿を忘れられない。彼女の決意は、心に浸み込んでいた。少女との交流は、狂乱の直中で生きていた女の心に何かを蘇らせていた。かつて彼女が持っていた宝石のように輝く意志を、少女の瞳に秘められた水晶のごとく透き通る熱意が照らしていた。 (あの子を、死なせたくはない!) 最後の感情は、死してなお女の肉体を突き動かした。頭を破壊されたスタンドの腕が、自身の胸部へと突き刺さる。それは、何か尖った物を体内から引きずり出し、残る力を振り絞ってそれを投擲する。 「受け取りなさい、ジョーカ!」 ジョルナータの口から洩れたのは断末魔ではない、希望を託す言祝ぎの声! それは、続く『アメイジング・グレイス』の拳で彼女の全身が砕かれてなお空気を震わせ、少女の耳に届く。ジョルナータの思いが託された『矢』と共に。 本体名―ジョルナータ・ジョイエッロ(堕落し、食人鬼へと成り下がった主人公) スタンド名―インハリット・スターズ:エンドゲーム・エニグマ(『アメイジング・グレイス』に敗北、死亡) 結論から言おう、男は間に合わなかった。彼が、上野譲華に追いついた時、彼女は手に矢を握っていた。 「『矢』はスタンドを高みに導く、と聞いているわ。これは、ジョルナータさんの遺志、そしてあなたに殺されていった仲間たちの遺志! みんなの遺志を受け継ぎ、あたしはあんたと戦う! 『矢』よ、あたしに力をちょうだい!」 『矢』は振り下ろされ、少女のスタンド『クリスタル・エンパイア』を貫く。光が、世界に満ちた。 【インハリット】オリスタSSスレ「宝石の刻(とき)」【スターズ】ノーマルルート END 使用させていただいたスタンド No.142 【スタンド名】 ウィンドーズ・レクイエム 【本体】 ピル・ゲイツ 【能力】 Windowsのショートカットキーを使う No.217 【スタンド名】 クリスタル・エンパイア 【本体】 上野譲華 【能力】 触ったものを透明にする No.872 【スタンド名】 アメイジング・グレイス 【本体】 正体不明 【能力】 時間の流れに「支流」を作り出し、対象を別の時間の流れへと送り込む < 前へ 一覧へ戻る 次へ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
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オリジナルスタンド図鑑No.4451~4460 ■ No.4461 【案師】 ID ZKejWkAK0 【絵師】 ID nI7LaoIgO 【スタンド名】 バリー・リンドン 【本体】 ギャングや暴徒を鎮圧(半殺し)することを生き甲斐としている警官。 度々やり過ぎて人を殺してしまうこともあるが、本人は全く反省しない。 【タイプ】 遠隔操作型 【特徴】 赤い軍服を着た人型。 【能力】 殴った生物を、強制的に興奮させる。 興奮の度合いは調整可能で、性的な興奮とすることも可能。 破壊力-E スピード-A 射程距離-D 持続力-C 精密動作性-B 成長性-E ■ No.4462 【案師】 ID usmJgTP50 【絵師】 ID pIZRkSmmQ 【スタンド名】 O-BONE (オー・ボーン) 【本体】 お坊さん 【タイプ】 群体型 【特徴】 ナスやキュウリを模した奇怪な生物。大きさは手のひらサイズ 【能力】 死者の魂を背中に乗せて現れ、予言や助言を行う。 基本的に無害だが、悪霊を乗せた場合は暴走する 破壊力-E スピード-B 射程距離-A 持続力-C 精密動作性-C 成長性-E ■ No.4463 【案師】 ID o/KDaTeJ0 【絵師】 ID DGk2Y27a0 【スタンド名】 ピーナッツ・バターウルフ 【本体】 食パンくわえた高校生 【タイプ】 物質同化型 【特徴】 食パンと同化 【能力】 食パンに様々な変化を与える能力 鉄のように硬化させたり、サイズを変更したり割と自由に変化を与えることができる 同化できる食パンは、本体が一度くわえた食パンのみ 破壊力-E スピード-C 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-C 成長性-A ■ No.4464 【案師】 ID x7IdvTukO 【絵師】 ID o0ifi21M0 【絵師】 ID nI7LaoIgO 【スタンド名】 レジーナ・アリエス 【本体】 お団子頭の女 【タイプ】 近距離型 【特徴】 鎧を着込んだ女性型 【能力】 触れたものや場所を、自分以外のものが「触れられない」様にする能力。 このスタンドは触れられたものや場所を特殊な力場で覆う。 この力場は濡れた石鹸の表面の様によく滑り、 このスタンドと本体以外のものが触れようとしても絶対に触れられない。 力場に覆われたものは空気や地面すらも「触れられない」様になる為、 生物に能力を使うと相手は地面にまともに立てなくなり、呼吸も不可能になる。 本体自体にも能力を使用でき、 本体は部分的に自身の体を力場で覆うことで、敵の攻撃を防ぐことができる。 破壊力-B スピード-B 射程距離-D 持続力-A 精密動作性-B 成長性-C 【能力射程】 B ■ No.4465 【案師】 ID OkVvmOs50 「コンビニ「行って」くる」 【絵師】 ID pIZRkSmmQ 【スタンド名】 チョット・コンビニ・イッテクル 【本体】 俺 【タイプ】 近距離型 / 運命系 / 帰ってくるまで保守頼む系 【特徴】 (´・ω・`)ショボーン 【能力】 本体を事故の運命から回避させる。 交通事故だけでなく、絶対ダダ滑りするようなギャグや、失敗する告白なども腕尽くで回避させる。 破壊力-B スピード-B 射程距離-E 持続力-D 精密動作性-E 成長性-E ■ No.4466 【案師】 ID 71N+6GOh0 【絵師】 ID /mxqUFMB0 【スタンド名】 ケラーマン 【本体】 プロ意識に欠ける女子アナ。 【タイプ】 範囲型 【特徴】 座禅を組んで宙に浮いてる人型。 【能力】 このスタンドの射程範囲内で「設置音」を立てた場所を爆破する。 コップをテーブルにコトンと置けば、コップを置いた場所が破壊される。 移動にも適応されるので、抜き足差し足忍び足で移動しなければ脚を吹っ飛ばされる。 破壊力-B スピード-D 射程距離-E 持続力-E 精密動作性-E 成長性-E 【能力射程】 B ■ No.4467 【案師】 ID x7IdvTukO 【絵師】 ID usmJgTP50 【スタンド名】 リターン・トゥ・オ・ボーン 【本体】 生きているような死んでいるような、そういう女 【タイプ】 遠隔操作型 / お盆ネタ 【特徴】 女の幽霊がお盆のナスに棒が刺さったアレを持ってる 【能力】 毎年お盆の時期が来るとオリスタスレに誰かがお盆ネタを投下する様に運命を操作する能力。 破壊力-なし スピード-なし 射程距離-オリスタスレ 持続力-(※1) 精密動作性-なし 成長性-A ※ 補足 1. オリスタスレが終わるまで ■ No.4468 【案師】 ID YlUTt4AQI 【絵師】 ID h8qALawWQ 【スタンド名】 ハンド・メイド・パスタ 【本体】 泥団子作りが得意な少年 【タイプ】 近距離型 【特徴】 手がミトンのようになっている。人型。 【能力】 物をこねて圧縮し、団子状にすることが出来る。 液体や気体の物は、こねて半個体化する。 重さや硬さは元の物質のまま。生物には能力が適用されない。 破壊力-A スピード-B 射程距離-C 持続力-B 精密動作-D 成長性-C ■ No.4469 【案師】 ID 71N+6GOh0 【絵師】 ID SQcjZUaMO 【絵師】 ID SQcjZUaMO 【スタンド名】 キック・アス 【本体】 口がかなり悪いJS。 【タイプ】 範囲型 【特徴】 緑色の覆面を被ったけっこうダサいデザインの人型。 【能力】 周囲の人間の言葉を、自動的に汚い物に補正する。 どれだけ礼儀正しい人でも、罵詈雑言製造マシーンになる。 破壊力-D スピード-D 射程距離-D 持続力-C 精密動作性-E 成長性-E 【能力射程】 A ■ No.4470 【案師】 ID rX0uh+04i 【絵師】 ID APH5wrXO0 【スタンド名】 ヴァニティ・ファクトリー 【本体】 サングラスでスーツのおっさん 【タイプ】 近距離型 【特徴】 黒い影の様な人型。頭部だけ豆腐のように四角くて白い。そこに黒の◯で顔が描かれてる感じ 【能力】 対象の人間(対象にできる人数は追い詰められるほど増える)の 「五感で知覚できる範囲」を30cm~1mの距離まで狭める。 その範囲内でしか見ることも聞くことも出来ず、触れたものを知覚することができない。 対象から離れれば離れるほど効力は弱まっていく。 破壊力-D スピード-C 射程距離-C 持続力-A 精密動作性-B 成長性-C 【能力射程】 B オリジナルスタンド図鑑No.4471~4480 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
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hp 0になると死にます。 (ゲーム画面の解説より) Hit Pointの略称だと思います。 レベルが上がると上昇します。 ヴェネローゼでは常に全快状態です。 地下迷宮都市ではキャンプ時に休息コマンドを使用することでフォースを消費して回復します。 戦闘中では回復効果のあるアイテムやラビリスなどを使用することでフォースを消費して回復します。 hpを1回復するのにフォースを1消費します。 hpは素早さ・感情・精神・肉体の能力に配分することができます。 能力に配分すると1点あたり最大hpが3減少します。 能力から還元すれば最大hpが3ずつ加算されます。 現在hpが最大hpを超えることはありません、最大hpが下回った場合は現在hpが最大hpと同じになります。 地下迷宮都市ではその時に減少したhp分だけフォースを入手できます。 能力還元により最大hpが現在hpを上回ってもhpが回復することはありません。
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第18回トーナメント:決勝② No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 No.7520 【スタンド名】 ロード・トリッピン 【本体】 デズモンド・ウォーカー 【能力】 触れた箇所を『滑走路』にする オリスタ図鑑 No.7520 ディメンション・トリッパー vs ロード・トリッピン 【STAGE:超高層ビル】◆iL739YR/jk 「これで決める……ディメンション・トリッパーァァァ!!」 「望むところだ……ロォォォド・トリッピンッ!!」 高層ビルの屋上。加速する拳と拳がぶつかりあう。 その衝撃に立会人の視界も大きく歪み ……後には何も残ってはいなかった。 ?: 「ふむ……純粋なぶつかり合いでもこうなりますか……」 ★★★ 勝者 ★★★ なし(両者消滅) < 第18回:決勝③ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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第02回トーナメント:結果 ★★★ 優勝 ★★★ No.4343 【スタンド名】 バッド・バード・ラグ 【本体】 煤架 耶樹(ススカ ヤギ) 【能力】 楔を打ち込んだモノを真っ二つに割る オリスタ図鑑 No.4343 < 第03回:トーナメント > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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実「貴様が我輩の相手か?その身体…我輩と同じサイボーグという訳か、面白い。」 アッコ「オジサンも機械の身体ナンダね?アタシと違って、見た目に分からナイけど。」 白昼のゴーストタウンの真ん中で対峙するアッコと実。 しばらくの沈黙が続いた後、先に行動を起こしたのはアッコだった。 アッコ「ファイン・カラーデイッ!!やあああああああ!!」 加速すると共に、剣のスタンド『ファイン・カラーデイ』を発現、横薙ぎに払う。 しかし、その一太刀は空を切る。 斬撃の瞬間、実は滑る様な不自然な動きで間合いを開け、かわしたのだ。 実「フン、加速装置か。だがその程度の攻撃を食らう我輩ではないわッ! これを見よッ!」 実が足を上げると、靴底に車輪がせり出している。 ローラーダッシュ機能、それが不自然な動きの正体だった。 アッコ「オジサン、なかなかヤルね!そうでなくっちゃオモシロクナイよ!」 実「では次はこちらからゆくぞォッ! バロォォーック・ホォーウダウゥゥーン!!」 実の雄たけびと共に、某○ッキーマウスのような、しかし凶悪な面構えのスタンド 『バロック・ホウダウン』が姿を現した。 そしてその身体に装備された『投光機』から光が発せられる。 アッコ「…!!」 咄嗟に危険を察し左へかわしたアッコだったが、右腕に光を浴びてしまった。 アッコ「今のヒカリは?ミ、右腕が…!」 バックダッシュで距離をとりながら実が言う。 実「フン、いい判断だ。しかしッ!その右腕、もうマトモには使えまいッ!!」 『バロック・ホウダウン』の“スタンド光を浴びせたものに、光から圧力を受けるようにする能力”。 太陽の降り注ぐこの場でその力は遺憾なく発揮され、アッコの右腕は“重く”なっていた。 アッコ「コノくらいなんてことナイよ!」 アッコはスタンドを左手1本で構え、再び加速して実へ肉迫する。 実「バカめがァッ!!」 実は突進してくるアッコにスタンド光を浴びせかける。 全身に能力を受け、スピードダウンするアッコ。 実「一度我が能力を受けながら何も考えず突っ込んでくるとは、愚かなりィ!!」 しかし。 アッコ「マダマダァァァァッッ!!」 アッコは各部のリミッターを解除し、能力を受ける前よりもスピードを上げていた。 ジャギーーーーーーン!! 次の瞬間。 アッコの気迫に呼応し、光り輝き切れ味を増大させた『ファイン・カラーデイ』が、 実の上半身と下半身とを、キレイに分断していた。 実「な…にィッ!?バカなァァァァ!!」 アッコの身体にかかっていた圧力がなくなっていく。 アッコ「ハァハァ…勝負アリ、だね。 テカゲンできなかったから、ゴメンね。 でもオジサンがサイボーグでよかったよ。」 実「…どういうことだ?」 アッコ「オジサンにも家族、いるよネ? 家族を悲しませるコト、したくないから…生きててヨカッタ。」 実「…敵に情けをかけられるとはな…」 アッコ「その身体はウンエイのひとが、直してくれるハズだよね? それじゃ、楽しカッタよ。」 背を向け立ち去ろうとするアッコ。 だがその後姿に向けて、実は不適な笑みを浮かべていた。 実「…甘いぞ小娘。我輩には既に家族などおらん。 守るべきものはただ一つ、祖国に対する忠誠心よ。 その誇りにかけて、我輩は負けるわけにはいかんのだ。」 実は両手を地面に着き、手首の炸薬式ズームパンチ機能を使用した。 ドギュンッッ!! 炸薬のエネルギーで両腕が高速で伸長する。 その勢いは、上半身だけとなった実の身体を軽々と空中へ持ち上げ、アッコへの背中へと迫る。 そして 実「トラトラトラトラトラトラトラトラァァァァ!!!!(我奇襲ニ成功セリッ!)」 両手の五指の指先が開口し、そこから雨のごとく弾丸が撃ちだされた。 アッコ「ナッ!?」 ドギュドギュドギュドギュゥッ! 咄嗟に盾にした両腕がボロボロになっていく。 身体にも足にも着弾し、アッコの身体は正に蜂の巣の様相を呈していた。 実「そしてッ! バロック!ホウダウゥゥゥーンッッ!!!!」 スタンド光を浴び、その圧力に負けドサリと倒れるアッコ。 実「卑怯な手と罵るか? だが、奇襲も作戦の一つであるッ! 戦場に於いて気を抜くのがアホウよォッ!!」 アッコ「…アタマ、にキタ。ユルサ、ない…!」 実「フン!そんな身体で、しかも我がスタンドの圧力を受けた状態で何ができるッ!! 潔く負けを認めいィッ!」 アッコ「イサギヨク認めろ、なんて、アンタ、に…言われたく、ナイッ!! ファイン・カラーデイッ!!」 両手がボロボロになったアッコは、自らのスタンドを“口に咥える形で”発現させた。 実「悪あがきを…笑止!その姿、まるで薄汚れた野良犬であるぞッ!! バロック・ホウダウン!光を照らせいッ!!」 ファイン・カラーデイが、そしてアッコの身体が、眩い光に包まれた。 しかし、それはバロック・ホウダウンの光ではなく、 ファイン・カラーデイから発せられた輝き。 アッコは首を振り、その一太刀でバロック・ホウダウンのスタンド光を断ち切り、遮断した。 実「何!?光を断ち切っただとォォッ!?」 そして。 アッコは360度首を回転し、周囲に降り注ぐ太陽光までも切断、周囲はたちまち暗闇と化した。 実「な、何も見えんッ!!」 アッコ「これでオワリだよ、オジサン!!」 圧力から解放されたアッコは空中へ飛び、実の頭上へ。 ドッッギャャァァァァーーーンッッ!!!! 辺りに光が戻った時、空中で逆さになったアッコと地上の実が、 頭頂部を接点とし、ちょうど鏡合わせのような格好になっていた。 実の頭上に飛んだアッコは空中でファイン・カラーデイの発現を解き、 それによって復活した“圧力”を伴って降下、その勢いのまま“頭突き”を食らわせたのである。 実「ボ、ボゲェェェ」 実は電池の切れたオモチャのように活動を停止し、その場に倒れこんだ。 アッコ「…イッタァァいッ!! グスン。 ちょっと涙目になるアッコ。 アッコ「サスガにアタマから切っちゃったら死んじゃうダロウからね、今度はテカゲンしておいたよ。 オジサンもケッコウな石アタマみたいけど、アタシの方が丈夫ダッタようだね。 でもボロボロだよ…またリクねぇちゃんに怒られるなぁ…ハハハ。 その後、“修理”によって元に戻った実が、アッコと陸に武装の開発協力の打診をし、 事も無げに断られたとか、そうでないとか。 ★勝者★ 本体名 :林原 温子(アッコ) スタンド名:『ファイン・カラーデイ』 使用させていただいたスタンド No.3195 【スタンド名】 ファイン・カラーデイ 【本体】 林原温子(ハヤシバラ アツコ) 【能力】 闘争心が高まるとあらゆるものを切断できる剣 ▼ 【オリスタ】セクター9の世界【SS】 No.6230 【スタンド名】 バロック・ホウダウン 【本体】 五百旗頭 実(イオキベ ミノル) 【能力】 光に圧力を持たせる ▼ 第08回トーナメント 一覧へ戻る 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
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第18回トーナメント:決勝① No.7156 【スタンド名】 ディメンション・トリッパー 【本体】 三船 重兵衛(ミフネ ジュウベエ) 【能力】 触れたものを急加速させる オリスタ図鑑 No.7156 No.7520 【スタンド名】 ロード・トリッピン 【本体】 デズモンド・ウォーカー 【能力】 触れた箇所を『滑走路』にする オリスタ図鑑 No.7520 ディメンション・トリッパー vs ロード・トリッピン 【STAGE:軍基地】◆iL739YR/jk 「AOT部隊にアメリカ軍にトーナメント運営、それに歴代参加者たちの乱戦か……こりゃ酷い……」 乱入者たちを交えた混戦は米軍基地を壊滅状態に追い込んだ。 そんな暴挙を許すはずもなく、アメリカもいよいよ国力を上げてトーナメントに介入してきた。 「この状況では……決勝戦どころではないな」 死地と化した戦場。 そこに両対戦相手が無事に生存しているかももはや定かではなかった。 ★★★ 勝者 ★★★ なし(両者生存不明) < 第18回:決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]